占星術では、バースチャートの2ハウスを読み解くことで “自分の才能の原石(感覚)” を見つけられます。
“自分で獲得する豊かさ” という2ハウスの意味合いから、もしかしたら、収入を得るための才能のヒントが隠れていると期待し、お金そのものに意識が向きすぎる人が多いかもしれません。
実は、私自身もお金は大好きですし(牡牛座太陽・金星)、より豊かになるための特別な才能が欲しいと、常日頃から考えていました(笑)。
ですから、仕事を決める時にお金を基準に考えてしまうことで、自己否定を繰り返すパターンに陥ることもありました。
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周囲の評価と才能
SNSでは、フリーの作家・クリエイターが自身を『才能がない』と嘆く呟きをよく見かけます。
それは、作品が認知されることやフォロワー数(見込み客や拡散力)が多いことが、自分の豊かさに直結すると考えているからでしょう。
自分らしく働く(独立・副業する)ことこそ、会社で働く以上に、周囲の評価に意識を向けざるを得ないかもしれませんが、
『人から良い評価を得られないなら、好きではないし、楽しめない。』
『作品を評価されない自分には、価値がない。』
という状態では、豊かな創造性を生み出すことはできないでしょう。
受け入れられることを第一にしてしまうと、主体性や自分らしさは失われてしまいます。それは、社会の価値観に流されるように生きて、疲弊するのと同じです。
とはいえ、現実的に稼ぐためには、それらを否定することはできません。
占星術的な才能の探求
2ハウスは、1ハウスからの流れを引き継いでいます。
ちなみにナチュラルハウスでは、1ハウスは牡羊座が、2ハウスは牡牛座が管轄しています。
『やりたいからやる。それが楽しいから続けられる。自分が好きならそれでいい。』
こうして、考えるより先に行動した(初動の)結果、自分に備わっている感覚に気付き、愛着を持って何度も繰り返しながら楽しむのです。
その時、お金が稼げるかどうかを考えるでしょうか。きっと、その感覚を味わうことに集中しているはずです。
自分が満たされてはじめて、それを周囲に与えることができます。
『楽しそうにしていたら、人が集まってきた。』
そんな言葉を耳にすることはありませんか?
稼げることを探そうとしても、自分の内側から喜びや楽しみが見出すことができなければ、その良さは誰にも伝わりません。
先のクリエイターや作家の例だと、嘆きに共感する同業者に認知はされても、純粋なファンが増えることは少ないでしょう。
いくらフォロワー数が多くても、ファンよりも同業者の数が上回れば、その数の意味が変わってしまいます。
ですから、当たり前にできて満たされた感覚になれることが、自分にとってはどのようなことかを思い出す必要があります。
周囲に意識を向けて才能がないと嘆く前に、とことん自分に集中することを優先すればいいのです。
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才能は、チャレンジの先にある
2ハウスに位置する天体(のアスペクト)やサイン、関連するルーラーなどから紐解いていくことで、”自分の才能の原石(感覚)” を見つけることは可能です。
ただ、1ハウス(ナチュラル/牡羊座)の “チャレンジ ” を体験せず、失敗を避けようと考えるほど、自分にとっての真の豊かさ(2ハウス)を見つけることはできません。
私の場合は、2ハウスに位置する水星が司る知性に、ヒントが隠されています。
知性と言っても、学ぶこと、情報収集、コミュニケーション、文章、技術、計算、管理など様々ですし、水星のサインが牡羊座であることから、直感やストレートな発言にもスポットが当たります。加えて、
- アセンダント水瓶座(60度)
- 天王星蠍座(150度)
- 海王星射手座(120度)
- 冥王星天秤座(180度)
これらの天体と感受点とは割とタイトなアスペクトを形成していますから、総合的に読み解きながら、自分の内なる感覚と一致させることが必要になってきます。
私は稼ぐための職業として、接客販売、営業、技術系、作業系など数多く体験してきましたが、『伝える』が最も扱いやすく、楽しめる感覚だと感じています。
チャレンジするからこそ、才能の原石に気付くことができるのです。
『才能=自分の本質でいられること』だとすれば、あなたは何を磨くでしょうか。
そのためのチャレンジは、惜しまないことが大切だと私は思います。
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