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心の傷を癒やした経験がもたらす他者への貢献

生きていれば、心が深く傷付く経験をすることもあるでしょう。

私の場合は、幼い頃から続いたいじめによるものです。

集団の中に入るとなぜか孤立しやすかった私は、自分の振る舞いに気を使い、人の顔色をうかがうようなところがありました。それが、その後の人間関係を難しくしていきました。

仲が良くなったと思えば相手に執着し、嫌われないように本音を押し殺す面もありましたから、今思えば、かなり必死だったのかもしれません。

それはやがて、私の思考やコミュニケーションに大きく影響するようになり、逆に自分の正しさを押し付けたり、感情的に鋭い言葉を発するようになり、人とぶつかることが増えました。

本当は、そんなことを望んでいたわけではありません。ただ、受け入れてほしかったのです。

誰よりも『仲間』という存在に憧れ、今よりも素晴らしい世界を夢見ては現実に叩きのめされる。闇の中で見ていた光が、手にしたとたんに幻だったと思い知らされる…。

それを、何度繰り返してきたでしょうか。

そこでようやく『不安定な心から創造する世界は、不安定でしかない』と気付いたのです。

幼い頃に受けた心の傷は、『今の自分では駄目なんだ』『どうせ人は私を裏切るんだ』というレッテルを自分自身に貼り、見事にその通りの現実を創り上げていきました。

私が自分の個性を受け入れずに抑えてきたからこそ、相手を受け入れることも、相手から受け入れられることも叶わなかったのでしょう。

きっかけがどうであれ、これは私自身が引き寄せた結果です。

結局、私が本当に求めていた『仲間』は、内なる自分(本音を語る自分)でした。一生懸命外の世界に求めていたものは、自分の中にあったのです。

自分が自分の良き理解者であることは、外の世界に大勢の仲間を作るよりも大事なことです。

時間はかかりましたが、私は過去の在り方を手放し、自由になりました。

もともと私は、一人で行動することが気楽だと思える性格だったようで、ひとりで過ごす時間も喜びに変わり、自分にとって何が大切なのかを思い出すこともできました。

単に、社会の価値観(ともだち100人できるかな)に、のまれていただけだったのです。

もし私が自分の性格や資質を理解していたら、そのことに早く気付くことができ、それなりの人間関係を築くことに意識を向けられたでしょう。

この件での私の学びは、自己理解のための探求の大切さです。

自分らしい人生を創造するには、まずは自分を知り、受け入れることが必要です。そして、光の当たるものだけを、自分自身だと思わないことです。

闇からは光を見出すことができます。時にそれは、私たちに幻を見せることもあるため、完全なる正解はないことを理解しなければならないでしょう。

だからこそ『探求』なのです。

自分の個性を受け入れ表現することは、相手の個性を受け入れ、円満な人間関係を築くことにつながります。

私は人間関係に関する心の傷を抱えることで、自分なりの答えを得ることができました。

たとえそれが、内省の後に手にした一時的な光なのだとしても、私が前に進むためには必要でした。

私は自分の体験や学びで貢献できればと考え、ブログで発信しています。

いつ、どのタイミングで、どんな情報を得るのかはわかりませんが、人生に対してのポジティブな面に意識を合わせられれば、現状を変えることができるでしょう。

そして、あなたがあなたらしく在ること、あなたが傷を乗り越えてきた経験は、誰かへの貢献につながるはずです。

 

 

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