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【エッセイ】傷跡は勲章:苦しみから生まれた強さで誰かを照らす

生きていれば、誰しも心深く傷ついたり、困難に直面したりすることがある。

でも、そうした経験は、私たちを成長させてくれるのだと思う。

私も随分落ち着いたのか、人生の折り返し地点が近いと、こうも捉え方が変わるものなんだと不思議な気持ちになる。

乗り越えてきたもの、支えてくれたもの

病気や怪我、人間関係の悩み、経済的な不安、外見に対するコンプレックス、自分の能力への不安など、私たちはさまざまな問題を抱え、それを乗り越えるために様々な方法を試してきたのではないだろうか。

激しい感情の渦にのまれそうになっても、これ以上の苦しみはないと思っても、なんだかんだ言って、その過程で心の傷を癒し、成長してきたはずだ。

その時、自分を支えてくれた存在はなかっただろうか。

それは、本や音楽かもしれないし、漫画やアニメかもしれない。両親や友人の場合だってあるだろう。

私の良き理解者は、母だった。…まぁ、子供可愛さゆえの共依存的な感じもあったが(笑)、ぶつけどころのない感情を全部吐き出させてくれたのは、間違いない。たぶんそれは、母の共感性が高いからとも言える。

「悩み」との向き合いが社会で活きる

私たちの経験は、同じような悩みを抱える人々にとって、大きな力になることがある。だからこそ、自分の経験を社会で共有し、共感し合うことが大切なのではないだろうか。

世の中に溢れるサービスも、そうやって生まれている場合もある。

「昔はお腹いっぱい食べれなかったから」と、料理職人になって、人々の空腹を美味しい食事で満たしてくれたり、「肌が弱くて悩んでいたから」と、敏感肌でも使える化粧品を開発して、メイクやスキンケアの満足度を高めてくれる。

こうして「悩みの解消」を仕事にすることは、、他者にも貢献できる素晴らしいことなのだ。そしてそれは、「自分らしい働き方」とも言えるだろう。

もし、今の仕事にやりがいを感じていないとしたら、自分にもそういった経験を活かせる何かがないか、思い出してみるのもいい。

過去に乗り越えた経験は、自分が情熱を注いできた、言わば「強み」だ。

情熱がなければ、仕事は単なる作業になり、誰かの役に立つこともできない。失敗すれば自己肯定感を下げるだろうし、残念ながら「やってやろうじゃん!」とはならない。

自分の強みや価値観を再認識し、自己肯定感を高めることができるならば、やらない手はないだろう。

どうせなら、自分が経験したことの中から、小出しでやってみるのもいい。

たとえそれが、私の母のように「悩みを聞いて一緒に怒ってくれる」や、「迷子の子どもに声をかけること」でも、「スマホの使い方をお年寄りに教える」だとしても、出来ることをやってみるのだ(…とはいえ、このご時世、難しいこともあるだろうけど)。

過去の経験を単に自分の中に閉じ込めておくのではなく、伝えていくことも重要だろう。

例えば、家族や友人と過去の経験を語ることで、その場にいる誰かに教訓や勇気を与えることができるかもしれないし、困難な状況に直面した時、それを乗り越えるためにどのような思考や行動をとったのかを具体的に発信することで、同じような状況にある人々にとって、具体的な解決策や心の支えになるかもしれない。

私たちがそれぞれに異なる経験をし、異なる価値を持つことで、社会全体の豊かさにつながっていると言えるだろう。

だからこそ、自分が自分らしくあること、そして、これまでに乗り越えてきた経験は、きっと誰かの役に立つはずだと思うのだ。

ジャーナリングのネタに:あなたへの問い

これらの質問を自分に投げかけ、これまでの経験を振り返りながらジャーナリングするのもいいでしょう。

  • 過去に最も辛かった経験は?
  • その経験から、どのようなことを学んだ?
  • 自分の経験が誰かの役に立つとしたら、どのような形で役に立つと思う?
  • 今の仕事にやりがいを感じていないとしたら、それはなぜ?
  • 自分の経験を活かして、どんな仕事をしてみたい?

 

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