前回は、自己理解のためにバースチャート(占星術で扱う出生図)を使う方法について書きました。
バースチャートを使用しながら自分の内側を言語化することで、個性をより意識しやすくなったのではないでしょうか。
今回は、バースチャートから自分の内なるキャラクター像をイメージする(子供の頃の感覚を思い出す)方法について書いてみようと思います。
内なる宇宙と幼い頃の自分
占星術で自己分析をしていると、必ずと言っていいほど、自分の記憶や感覚(内側)と紐づけながら探っていることに気付きます。
だからこそ『私たちの内側にも ”宇宙がある” 』という言葉に、納得してしまうのかもしれません。
月・水星・金星・太陽・火星は個人の資質を表す天体ですが、これらの特徴を組み合わせることで、実に豊かなキャラクター像が浮かび上ります。
- 本当はどんなことが好きだったのか
- どんなことに熱心だったのか
- どんな能力を磨くべき子供だったのか
幼い頃の自分の感覚を、思い出してみましょう。
あなたは本来、どのようなキャラクター像を持っているのでしょうか。
個人天体の特徴から生まれる基本的なキャラクター像
●個人的な性質を表す内惑星(個人天体)とアセンダント(ASC)の表すもの
- アセンダント…外見的特徴・第一印象・初動の傾向
- 月…無意識の欲求・癖
- 水星…思考・スキルなど頭脳の使い方の特徴
- 金星…感性・好み・趣味など
- 火星…行動・情熱などの源となるもの
- 太陽…人生の目的・表現していきたいもの
これらの内容を参考に、あなたのバースチャートから天体のサイン(星座)の特徴のキーワードについて向き合い、能力(個性)の特徴と方向性を見出しましょう。
子供の頃の感覚を思い出すかもしれませんし、改めて認識することがあるかもしれません。
その他の天体とのアスペクトで深めるキャラクターの個性
上記の内容から基本的なキャラクターの特徴が見えてきたら、天体同士のアスペクトをチェックし、個性の表れ方に深みを持たせましょう。
●社会的な背景や時代の価値観に影響する天体(個人天体に影響を与える天体)が表すもの
- 木星…発展する/大きくなる/広がる/膨張/楽観的
- 土星…努力する/制限する/耐える/苦手意識がある/持続/継続/安定
- 天王星…枠を越える/変化させる/独走性/個人主義/自立
- 海王星…曖昧になる/同化/共感/集合的無意識/境界線の喪失/依存性/妄想/夢
- 冥王星…深め極める/0か100/支配/本能/絶大な力
●アスペクトで見る能力の表れ方
- 0度…互いの性質を強調する/良くも悪くも強烈な力を生み出す面もある
- 180度…緊張を伴う/対立する/葛藤する/努力により新しいものを生み出す面もある
- 90度…困難/克服/努力/乗り越える力となる面もある
- 120度…調和/互いの性質を発展させる/緊張感がないので発展しづらい面もある
- 60度…可能性/成長/緊張に欠けるので怠惰な面もある
キャラクター化の例
さて、参考として私のキャラクターを言語化すると、このようになります。
- 外見的特徴・第一印象(水瓶座のASC)
- 無意識の欲求・癖(射手座の月)
- 思考・スキル(牡羊座の水星)➡冥王星と180度/海王星と120度
- 感性・好み(牡牛座の金星)➡土星と90度
- 行動・情熱(獅子座の火星)
- 目的意識(牡牛座の太陽)
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- 第一印象・初動傾向(ASC)➡個性的な未来志向型人間。
- 無意識の欲求・癖(月)➡向上心と理想は高いが、大雑把さと自由奔放さがたまにきず。ここにはない何かを求めて探求したい。
- 思考・スキル(水星)➡考えるよりも先に行動するため、失敗も多い。直感的にスキルを身につけるタイプ。単純に思ったことを口にしてしまう。0か100で物事をとらえるため葛藤を招きやすい。
- 感性・好み(金星)➡お気に入りはリピート。自分のこだわりを大切にする。人から受け取ること(甘えることなど)には苦手意識がある。
- 行動・情熱(火星)➡責任感やリーダーシップを発揮しようとする。人から褒められるとやる気が増すが、失敗すると凹みやすい。
- 目的意識(太陽)➡自分にとって豊かで安心な世界を現実化するのが目的。
↓ ↓ ↓
【外向的な要素が強めの活発なキャラクター像】 好奇心旺盛な夢見る自由人
言語化とイメージング
インターネットで検索すれば『天体×サイン(星座)』『アスペクト』のキーワードを見つけることができます。
その中からしっくりくるものを、子供の頃の思い出や、自分の感覚と紐づけながら当てはめて言語化するのがポイントです。
ネガティブなイメージのものも書き出して、そこに隠れているメリットを引き出してみると良いでしょう。
正解・不正解はありません。あなたの感じるままにキーワードをつなげて言語化してみましょう。
キャラクター像を絵に描いたり、子供の頃の写真や好きなものをコラージュして、イメージを強化するのもおすすめです。
自分自身(キャラクター)を育む過程を楽しむ
内なる宇宙のキャラクター像(子供の頃の自分)に、何を感じ、どのような言葉をかけてあげたいですか?
相手が子供なら、大抵は褒めてあげたり『失敗しても大丈夫だよ』と声をかけると思います。
大人になった自分にもそうできれば、それが自己受容と言えるのではないでしょうか。
私たちには、自分自身を育む過程を楽しむことが必要なのかもしれません。持っている性質(個性)を活かすほど、あなたの内側は満たされるでしょう。
あなたの内なる宇宙には、どんなキャラクターがいますか?
どのような個性を育てていきたいですか?
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