「自分らしさ」とは、一体何だと思いますか?
この問いは、古今東西、多くの人々が抱いてきた普遍的なテーマです。人それぞれが異なるように、「自分らしさ」の定義も人それぞれ。言葉にするのは簡単ではありません。
5つの領域で深堀りする「自分らしさ」
この図は、自分らしさを探求するための図です。当ブログでは、この図をもとに自分自身の内面を整え、「自分の世界観」を創り上げることを目的とした探求(Step1)について話を進めます。
私たちの持つ5つの領域は、まるでパズルのピースのように、私たち一人ひとりの内面を構成しています。
5つの領域に分けて言語化する
5つの領域に分けて言語化することで、自己理解を深めやすくなります。自己対話を重ねながら内なる答えを導き出し、「自分らしさ」の輪郭をとらえるのが、ここでの目的です。
- 心の領域…無意識の癖や欲求、基本的な性格など
- 体の領域…生まれ持った容姿や体質、運動能力など
- 頭脳の領域…思考や技能、コミュニケーションといった頭脳の強みなど
- 感覚の領域…五感やバランス感覚、好みなど、創造性を生み出す感覚の傾向など
- 情熱の領域…4つの領域と連動し、現実化させる力になる
心の領域
無意識のうちに抱いている感情や価値観、そして本音と向き合うことで、心の奥底にある「自分らしさ」を発見できます。
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- 無意識の感情や価値観: 私たちは、普段意識していない感情や価値観に大きく影響されています。心の奥底にある本音と向き合うことで、より深く自分自身を知ることができます。
- 心理学研究によると、自己肯定感は幸福度やストレス耐性と深い関わりがあることが示されています。
体の領域
自分の身体的特徴やルーツと向き合い、生まれ持った資質を活かすことで、体を通して「自分らしさ」を表現することができます。
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- 身体的特徴とルーツ: 私たちの体は、遺伝や環境によって形作られた独自のものです。身体的な特徴やルーツと向き合うことで、より自分らしい生き方を見つけることができます。
- エピジェネティクスという学問分野では、環境が遺伝子の働きに影響を与えることが明らかになっています。つまり、私たちの体は、過去の経験や環境によって変化し続けています。
※エピジェネティクス/環境が遺伝子の働きに影響を与えるという学問分野
頭脳の領域
自分の思考パターンや強み・弱みを理解し、それらを効果的に活用することで、頭脳的な「自分らしさ」を築くことができます。
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- 思考パターンと強み・弱み: 私たちはそれぞれ、異なる思考パターンを持っています。自分の強みと弱みを理解することで、より効果的に目標を達成することができます。
- 才能や強み: どんなことに才能があるのか、どんな仕事が向いているのかが分かる。
- 脳科学の研究では、脳の可塑性(変化する能力)が注目されています。つまり、脳は経験によって変化し、新しい能力を身につけることができます。
※脳の可塑性/脳が経験によって変化し、新しい能力を身につけることができるという性質
感覚の領域
感性や好み、創造性を大切にすることで、感覚的な「自分らしさ」を豊かにすることができます。
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- 感性と好み: 感覚は、私たちの世界の見え方や感じ方を大きく左右します。自分の感性や好みを大切にすることで、より豊かな人生を送ることができます。
- 神経科学の研究では、五感が私たちの感情や行動に与える影響が明らかになっています。例えば、ある特定の香りや音楽が、特定の感情を呼び起こすことがあります。
情熱の領域
他の4つの領域を統合し、自分の目標に向かって行動し続けることで、情熱的な「自分らしさ」を表現することができます。
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- 行動の原動力: 情熱は、私たちを前に進ませる力です。原動力となるもののパターンが理解できると、行動を維持しやすくなります。
- 心理学では、目標設定と達成感の重要性が強調されています。目標を達成することで、自己肯定感が高まり、幸福感が増すことが分かっています。
自分らしさの定義
当ブログでは、5つの領域が統合し、自然体でいられる状態を「自分らしさ」と定義します。
自分らしさが理解できると、これまでに経験した悩みの原因に気付いたり、個性を伸ばしたり、新たな発見を得られます。
5つの領域は、それぞれが独立しているわけではなく、相互に影響し合っています。
例えば、心の状態が体の状態に影響を与えたり、思考パターンが感情に影響を与えたりすることがあります。
「自分らしさ」を探求する旅へ
自分と向き合うことは、決して簡単なことではありません。しかし、この旅は、自分をより深く理解し、より豊かな人生を送るための第一歩です。
自分と向き合うことで、自然体に戻るための探求が始まるでしょう。
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