情熱の領域の探求では、どんなことにやる気が湧いてくるのか、どうやって行動するのかに意識を向けます。
この領域は、「体」「心」「頭脳」「感覚」の4つの領域を統合し、行動へと駆り立てる原動力となります。
情熱が人生を動かす
「情熱」は、私たちを前進させ、人生に彩りを与える強力なエネルギー源です。
心理学の研究では、情熱を持っている人は、目標達成に向けて高いモチベーションを維持し、より高いパフォーマンスを発揮することが示されています。
自分らしい人生を創るには、「明確な目標」と「具体的な行動」が必要なため、自己探求によって「手段(スキルなど)」を見極めることが大切です。
生まれ持った魅力(外見や身体能力)、欲求(願い)、喜びの傾向(感性)、頭脳の強み(スキル)、そして情熱(やりがい)。これらを掛け合わせることで、自分だけの世界観を創造する「基礎」が整うでしょう。
情熱と行動のサイクル
アメリカの心理学者が提唱する自己決定理論では、自律性、有能感、そして関連性の3つの欲求が満たされると、内発的な動機づけが生まれ、より高いパフォーマンスを発揮できると説明されています。
- 自律性: 自分自身で選択し、行動しているという感覚
- 有能感: 何かを達成し、成長しているという感覚
- 関連性: 他者とつながり、社会に貢献しているという感覚
これらの欲求を満たすことで、私たちはより大きな目標に向かって、主体的に行動できるようになります。
情熱を見つけるためのヒント
私たちの心はすでに、自分が何をしたいかを知っているはずです。自分の「やりがい」を見つけることで、それを力に変えられます。
誰かの求めに応じるための過剰な義務感は手放し、内なる創造性に従って行動することが大切です。
- 過去の経験を振り返る: これまでの人生の中で、どんな時に最も楽しさを感じたか?
- 興味のあることをリストアップする: どんなことに興味があるか?どんなことを知りたいか?
- 強みと弱みを把握する: 自分の強みを活かし、弱みを補うことで、より大きな目標を達成する。
- ロールモデルを見つける: 尊敬する人や目標とする人の生き方を、適度に参考にする。
情熱を行動に移す
情熱のまま行動に移してみることも、時には必要です。完璧さを求めず、まずはやってみる。そこからブラッシュアップしても問題はありません。
とはいえ、石橋をたたいて渡るような人がいるのも事実です。その場合は、以下のように着実な方法で行動することが必要です。
- 具体的な目標を設定する: あいまいな目標ではなく、具体的な目標を設定することで、達成感を感じやすくなる。
- 小さなステップから始める: 大きな目標を小さなステップに分解し、一つずつクリアしていくことで、モチベーションを維持できる。
- 行動計画を立てる: いつ、どこで、何をやるのかを具体的に計画することで、行動に移しやすくなる。
情熱を維持するための秘訣
情熱を維持するには、他人に決断を委ねることなく、自分の人生に意図を持つことです。
「やらされている」のではなく、自発的に行動することが大切です。
そのうえで、休息をとったり、軌道修正を試みることも必要でしょう。
- 休息を取る: 常に全力で頑張るのではなく、適度に休息を取ることで、持続的なモチベーションを維持できる。
- 自分の本音に意識を向ける:本音に沿った行動、喜びを大切にする。
- 新しいことに挑戦する: 常に新しいことに挑戦することで、新鮮な気持ちで取り組むことができる。
- 感謝の気持ちを忘れない: 自分自身の成長や、周りの人々への感謝の気持ちを忘れないようにする。
チャレンジの先にあるもの
情熱は、私たちの人生を豊かにする、かけがえのないものです。自分の情熱を見つけ、それを行動に移すことで、より充実した人生を送ることができるでしょう。
チャレンジしたいことや、その先に求めるもの、活力が湧いてくる分野について言語化することで、自分の情熱の源がより明確になります。
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