ふと、自分でも説明のつかない感情に囚われることがあります。
「なぜだかわからないけれど、そうしなければならない気がする」「なんとなく心が重苦しい」「理由もなくざわつく胸騒ぎ」。
私がそうした感覚に意識を向け始めたのは、20歳を過ぎた頃でした。
多くの人が経験するであろう、こうした不可解な心の動きを、私は長らく「気のせい」という言葉で片付け、やり過ごしてきました。
そのせいで随分苦労してきたのですが、目に見えない部分にこそ、光を当てて向き合う必要があるのかもしれません。
今回は、それを映し出す12ハウスについて探求してみようと思います。
無意識の領域に潜む重圧
私のバースチャートにおいて、「無意識・潜在能力・スピリチュアルなつながり・精神」などを司る12ハウスの入り口(カスプ)は、「責任・リーダーシップ・真面目・慎重」といったキーワードを持つ山羊座にあります。
しかし、この領域には天体が存在していません。
ハウスカスプのルーラーで間接的に読み解くと、私の無意識の領域は、「人間関係」を示す7ハウスを通して表面化しやすいようです。
振り返れば、私は人生においてリーダーの役割を与えられ、その重責に葛藤したり、深い孤独感を経験することが少なくありませんでした。
なぜなら、7ハウスに鎮座しているのが、「葛藤・制限・抑制」を象徴する土星だからです。
土星は、山羊座の支配星。そのエネルギーを上手く扱いきれないために、私は無意識の領域で、まるで重い鎧を背負ったような「山羊座の重圧」を感じていたのだと思います。
子供の頃、周囲の大人たちから評価されることが多かったのは、私の潜在的な責任感や真面目さを感じ取っていたからなのかもしれません。
しかし、その期待に応えるために役割を果たそうとすると、なぜか嫌がらせを受けることもあり、その責任が時に重荷となってのしかかってきたのです。
とはいえ、私は決してその責任から逃れたかったわけではありません。ただ、自分自身に確固たる自信が持てなかったのです。
この複雑な感情については、またいつか「キロン」の投稿で、深く掘り下げてみたいと思っています。
重圧を力に変える
「山羊座の重圧」と表現しましたが、この配置がもたらす影響は、決してネガティブな側面ばかりではありません。
無意識の奥底から湧き上がる使命感や責任感は、きっと私の人生において、なくてはならない推進力となるはずです。
たとえ今は自信が持てなくても、経験を積み重ねていくことで、それは確かな「成果」へと繋がっていくでしょう。
ストイックになりすぎる傾向を意識的に抑え、自己肯定感を丁寧に育むこと。
そうすることで、私は心の奥底に眠る「隠れ山羊座」の力を、きっと上手く活用できるようになると信じています。
※ここに書いたのは、星のささやきから感じ取った物語です。星が私たちに直接影響を与えるという価値観ではないので、言語化したものから、自分の内面と向き合うことが大切だと考えています。


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