共感し合える仲間の存在は、人生という旅路における心強い灯台です。
これからの社会では、人間関係という目に見えない資産が、ますますその価値を高めると言われています。
お互いを理解し、支え合える仲間との繋がりは、私たちの心の拠り所となるでしょう。
…とは言うものの、私自身はこれまで、「仲間」というものに、どこか遠い存在のように感じていました。
そう感じてしまっていた理由には、いくつか心当たりの節があるのですが、バースチャートにはそれがどのように記されているのでしょうか。
そして、私にとって本当に心地よいと感じられるコミュニティは、一体どこにあるのでしょうか。
今回は、それらを映し出す11ハウスにつて探求してみようと思います。
11ハウスが示す心の琴線に触れる場所
私のバースチャートでは、「友情・コミュニティ」を示す11ハウスの入り口(カスプ)は、自由と探求を愛する射手座にありますが、その領域には天体が一つもありません。
天体がないということは、決して友情やコミュニティとの縁が薄いというわけではなく、人生における他のテーマと比べると、その重要度が相対的に低いそうで。
しかし、ハウスカスプのルーラーで読み解くと、私の友情やコミュニティは、「創造活動・趣味」を司る5ハウスを通して育まれることが示唆されています。
つまり、子育てや絵を描くこと、ハンドメイドといった、私の情熱が注がれる分野が、仲間との繋がりを築くための鍵を握っているのです。
5ハウスは、感情豊かな蟹座が支配しているため、私は表面的で軽い付き合いを好みません。
心の深い部分で共感し合える、感情的な結びつきを何よりも大切にするため、友情においても、コミュニティにおいても、「共感」というキーワードが非常に重要なのです。
また、5ハウスに拡大と発展の星・木星が位置していることから、「向上心・好奇心・理想」といった精神的な共鳴も、私にとってかけがえのない要素となります。
加えて、安定と心地よさを求める太陽牡牛座の性質から、自分が心から心地よいと感じられない関係性は、長くは続かないでしょう。
知性とコミュニケーションを司る3ハウスの太陽と木星が、調和的な繋がりを持っていることもあり、「共に学び、刺激し合えるコミュニティ」という線が、私の心の琴線に深く触れるようです。
チャートに友情やコミュニティの重要性が低いと記されているのは、ひょっとしたら、家族や親戚との繋がりが他の人よりも濃密であるからなのかもしれません。
それはそれで、バランスが取れているようにも思います。
自分という名の灯火を掲げる
人としてこの世に生を受けた以上、私たちは何らかの形で他者と関わり合い、生きていく必要があります。
どんな仲間やコミュニティに属するとしても、積極的に足を運んだり、SNSを通して自分の存在を発信したりと、何らかの形で自分の存在をアピールすることは、繋がりを築くための第一歩となるのかもしれません。
たとえそれが苦手だとしても、挨拶といったほんの些細な行動を起こすだけで、ご近所という身近なコミュニティに、意外と容易に参加できるものです。
実際、私はその小さな一歩から、年齢の離れたご近所さんと、気軽に世間話ができる程度の関係性を築くことができました。
どんな関係性を築くにしても、結局のところ、鍵を握っているのは自分自身なのかもしれません。
※ここに書いたのは、星のささやきから感じ取った物語です。星が私たちに直接影響を与えるという価値観ではないので、言語化したものから、自分の内面と向き合うことが大切だと考えています。


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