どんな仕事を通して、私たちはこの世界に足跡を残せるのだろうか。どんな成果を分かち合い、どれほど人の役に立てるのだろうか。
そして、心の奥底から湧き上がる情熱を注ぎ込める、魂が求める天職とは何なのだろうか…。
人生の岐路に立つたび、私たちはこのように、自分の進むべき方向や天から与えられた使命について思いを巡らせることがあるかもしれません。
私自身も、もしそれが明確になれば、迷うことなく最短距離で理想の場所に辿り着けるのではないかと密かに期待していました(笑)。
今回は、それを映し出す10ハウスについて探求してみようと思います。
10ハウスが示すキャリアの軌跡
自分の才能が活かせる適職は、2ハウスや6ハウスに、そして社会的な地位や魂が求める天職は、MCや10ハウスにその手がかりを見つけることができます。
私のキャリアを示すMCと10ハウスは、「移動・哲学・向上」を象徴する射手座で、「感情・深層心理・性格・欲求」を表す月と、「夢・神秘性・芸術・理想」を司る海王星が寄り添っています。
これらの星々を一言で表現するなら、それは「理想の仕事を追い求める魂」。
だからこそ、私は社会的な地位や、心の底から熱望できる天職を強く求めていたのでしょう。私が人生の方向性や天職を強く求めてしまう根源的な理由が、ここにありました。
私の理想の仕事のビジョン
一般的に、しっかりと稼ぎ、目に見える成果を上げることが、社会的な成功の証とされます。
しかし、私はこれまで、まるで渡り鳥のように定期的に転職を繰り返してきたため、世間一般で言うような、積み重ねてきたキャリアというものはありません。
どう考えても、私はその既成の枠組みから大きく逸脱し、人生という名の荒野を、ある意味自由に爆走していると言えるでしょう(笑)。
例えば、資格取得という目標を達成した途端、満足感と共に、未知の世界への探求心が頭をもたげてしまうのです。
それが私にとっての当たり前だったため、社会の価値観に沿って働くことに、ずっと拭えない窮屈さを感じていました。
天体だけで読み解くなら、月は「母親」とも「子供」とも解釈できるため、それらに関わる仕事をする可能性も示唆されますし、あるいは専業主婦という生き方もあり得るわけです。
実際、社会でバリバリと働くことよりも、家庭という温かい場所で家族を守りながら世話を焼くことの方が、太陽牡牛座的、木星蟹座的な私の魂の目的に深く繋がり、心地よい生き方だったのです。
ずっと、自宅を職場にしたいと願っていたので、星の配置を改めて見ると、「やっぱり、そうだったのか」と腑に落ちました。
そして、海王星からは「芸術」や「スピリチュアル」といった分野との深い繋がりも読み解けます。そう考えると、私が今こうして言葉を紡ぎ、内なる世界を探求していることは、星の導きに最も近いのかもしれません。
2ハウスの知性を司る水星とも調和的な繋がりがあるため、思考が言語化へとスムーズに進み、少しずつ、私自身の理想の仕事のビジョンが、鮮明になりつつあります。
「天職」は自らの手で創造するもの
私はこれまで、「天職」とは、天から与えられるものだと、どこかで思っていました。しかし、もしかしたらそれは、自分自身が自分の人生に与えるものなのかもしれません。
だからこそ、私たちは様々なことに果敢に挑戦しながら、自分の持つ能力を肯定していく必要があるのだと思います。
そうでなければ、たとえ天職という名の宝物が目の前に現れたとしても、それを全うすることはできないでしょう。
私は、自己価値を見出せなかったからこそ、「あなたの天職はこれですよ」という、お墨付きのようなものを求めてしまっていたのかもしれません。
社会的な地位も、魂が求める天職も、これまで歩んできた人生の経験の積み重ねの中に、必ずそのヒントが隠されているはずです。
あとは、それを自分自身が心から肯定できるかどうか。
それが、自分らしい人生を切り開くための、最後の鍵となるのでしょう。
※ここに書いたのは、星のささやきから感じ取った物語です。星が私たちに直接影響を与えるという価値観ではないので、言語化したものから、自分の内面と向き合うことが大切だと考えています。


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