「家についても、仕事のメールやタスクが頭から離れない」
「なんだか最近、やる気が出なくて集中力が続かない」
「仕事とプライベートを両立したいけれど、いつもどちらかが犠牲になっている気がする」
そんな風に、オンとオフの切り替えに苦しんだことはありませんか?
私たちの内側にある4本目の綱。それは、「公私(仕事とプライベート)」の綱引きです。
この綱引きを自分らしくコントロールし、「いい塩梅」を見出すことは、人生の質を大きく左右します。
「プライベート」の綱を引く:心の充電所を確保する
仕事で最高のパフォーマンスを発揮するためには、まず「プライベート」側の綱をしっかりと自分の元へ引いておく必要があります。
これは、単に休むということではありません。 第3回で深掘りした「自分の価値観」をもとに、誰にも邪魔されない「心のよりどころ(充電所)」を確保することです。
趣味に没頭する時間、家族との団らん、あるいは一人で静かに過ごす空間。 自分の土台が安定し、エネルギーが十分に充電されて初めて、私たちは外の世界(仕事)へと力強く漕ぎ出すことができます。
「仕事」の綱を引く:目的と目標で手応えを作る
一方で、「仕事」側の綱を引く力となるのは、「何のためにこれを行うか」という明確な目的意識です。
第2回の「価値交換」で探求したように、仕事とは自分の強みや才能を社会に提供し、その対価を受け取る行為です。
「資格を取る」「プロジェクトを成功させる」「収入を上げる」といった具体的な目標を設定することで、綱を引くべき方向が定まり、やりがいという手応えが生まれます。
目標が曖昧なままでは、どちらに綱を引けばいいか分からず、ただ疲弊してしまいます。
ライフステージで変わる「いい塩梅」
「公私の綱引き」が難しいのは、年齢や環境によって「いい塩梅」の基準が常に変化するからです。
独身のとき、子育て中のとき、親の介護が必要になったとき。 その時々で、綱を引くべき相手や重みは変わります。
これは自分自身の「個人」としての顔と、社会や家庭における「役割」としての顔の引き合いでもあるのです。
葛藤が生まれたときこそ、これまでに整えてきた「関係性」や「価値観」の出番です。
今の自分にとって、どの場所を居場所とし、どの役割を優先したいのか。その「本音」に合わせて、綱を引く力を柔軟に調整していきましょう。
社会という集団の中でも「拠り所」を探す
「公私の綱引き」は、孤独な戦いではありません。
プライベートで土台を作るのはもちろんですが、仕事という「公」の集団の中にも、信頼できる人間関係や心地よい居場所を模索してみましょう。
今、あなたの「公私の綱」は、どちらに傾いていますか? どちらかが地面についてしまう前に、一度手を止めて、あなたにとっての「心地よいテンション(緊張感)」を測ってみてください。




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